『アール・ブリュット』冒頭、訳者あとがきも公開されています。
書籍内容
「生(き)の芸術」のバイブル
作家たちの溢れる創造力の秘密を鮮やかに解き明かし、芸術界のみならず思想界にも強大な影響を与えたアール・ブリュット論の古典的名著、ついに邦訳。、さらば既成芸術!
「この本におけるわれわれの意図は、アール・ブリュットの全体的パースペクティブを提供するとともに、そのいくつかの特殊性を明らかにすることである。」(序言より)
タイトル
アール・ブリュット 野生芸術の真髄
著者
ミシェル テヴォー 著
杉村 昌昭 訳
序文(ジャン・デュブュッフェ)
序言
第一章 アール・ブリュットの前史
子ども、狂人、原始人……
文化的植民地主義
ロドルフ・テプフェール
ヴィクトル・ユゴーの霊媒的デッサン
文化のなかの不安
郵便配達人シュヴァルの宮殿
クラレンス・シュミットとシモン・ロディア
最初の精神医学的コレクション
内部の敵
アール・ブリュット・コレクション
第二章 ブリコラージュ(器用仕事)と野生性
クレマン
アール・ブリュットと子ども芸術
オーギュスト・フォレスティエとアンドレ・ロビヤール
ブリコラージュ(器用仕事)の美学
素材の先導力
アール・ブリュットと「プリミティビズム」
メゾヌーヴ
ポール・エンド
素朴芸術とアール・ブリュット
ガストン・デュフ
分類の転覆
第三章 孤立した作品
ギヨーム・ピュジョル
性的問題
表象のイデオロギー
可視性の神話
エミール・ラチエ
ハインリッヒ=アントン・ミュラー
ジュール・ドゥーダン
「意味を取り去ること」
パランとエマニュエル
書記(エクリチュール)と形象
アドルフ・ヴェルフリ
第四章 帰還不能地点
逸脱の医療化
カルロ
収容の副次的効用
アロイーズ
「内面の旅人」
オーギュスタン・ルサージュ
交霊術のアリバイ
ジャンヌ・トリピエ
署名の否認
社会的差別と創造
ロール・ピジョン
最終的仮説
訳者あとがき
図版リスト
参考文献
人名索引