アンブレラスタンド「KASABEe」
形が面白い。
玄関先に起きたくなります。
KASAKAKEの開発のヒントは、商業ビルのエントランスにあった傘の水分を静電気で除去するという差込式の機械にビニール傘を差し込んだ時でした。その機械のあまりの摩擦の強さにビニールがめくれて壊れてしまいました。そのとき、傘を無理やり押し込んで傘立てに差し込んでいることが案外、日常的にあることに気づきました。傘の販売店では、ほとんど傘は吊り下げてあったり、引っ掛けて展示しているのに、インテリアとしての傘立ては差し込み式ばかりで、傘に負担が多いのではないかと。それに、プロダクトとしての傘立てはどうしても工業よりのデザインになり「容器」としての扱い「傘を差したり、立てたり出来るもの」という概念になっていて、決して「かわいい」というものではありませんでした。そこで、あえてカサカケには「顔」をつくり、傘に優しいデザインにしています。KASAKAKEに「水受け」がないのにも理由があります。筒状になった傘立てだと、水分が溜まりそこにホコリが付着してとても不衛生な状態になります。であれば、いっそのことメンテナンスしやすいように、水受けはなくしてしまえばどうか、いつでも拭き取れるようにしてみてはと考えたからです。ただかわいいだけじゃなく、いろんな思いがKASAKAKEには詰まっています。傘への思いやりがカタチになりました。