アーティストのかとうかずみさんの個展をアートギャラリー絵の具箱で開催します。
かとうかずみ展:展示詳細
音なういろ
【オンライン個展HP】
【展示詳細】
会期 2021年4月27日(火)〜5月9日(日)
※5月3日(月)休廊日
OPEN 12:00〜17:00(最終日17:00)※緊急事態宣言を受けて時短になりました。
入場 無料
場所 アートギャラリー絵の具箱
かとうかずみ
京都に生まれる
愛知県立芸術大学大学院美術学部卒業
私は旅行好きです。
異国で旅行をしながら日常の小さな物に注目しそれを使って、郵便はがきに乗せて作品を作っていました。
たとえばロンドンのテイト美術館です。トイレットペーパーが薄くてパリパリした紙でした。これを小さく切り端をかさね貼り をし中にコーヒーショップの砂糖をくるんである赤い紙を貼りました。テイトのマーク入りです。その日のテイト美術館に行った作品です。
地下鉄の切符や領収書、ジュースのコースター、フリーペーパー等わざわざ手に入れるのでなく旅行中に現れる小さなもので す。それらを郵便はがきに貼ったり描いたりして旅行先のポストから自宅へ送りました。15年間くらいで1000枚以上送りました。私の表現は旅行先からのはがきだけでなく 版画、彫刻、絵画、ドローイングと多岐にわたります。
彫刻はロウ鋳造のブロンズが好きです。ロウをゆっくり手の温度でほぐしながら素材と形が私の身体と共鳴するとき作品が生ま れます。ロウの持つ甘さとやさしさをのこしたままブロンズという力強い形態に変身します。
今 年は電材のエフケーブルという電線を使っています。彫刻の重いイメージでなく軽くフワッとしています。組み合わせ方によっては軽くバウン ドさせたりずれた りして小さく動きます。軽いので転がしたり、引っ掛けたりすることもできます。置いたらじっとそのままというのでなく動かせたり揺れたり する自在感が気に 入っています。ド ローイングは「うごき」をテーマにしています。音や言葉、不安や静寂がひそかに動く空気、私の感ずる世界に明るい色の線や形がゆっくりとうごく感じを、目と手を通して現したいと思います。
過去のアートギャラリー絵の具箱での展示風景
2018年個展風景
かとうかずみ展